日本人が呼吸で体を鍛えたり整える理由

日本人の特性体と姿勢と呼吸
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2020.3.29  【加筆・編集しました】

 

感覚に秀でていて、微妙な違いを感じ分け言葉にできる感性を持つ日本人には、

どんな体の鍛え方や整え方が合っているのか?

 

体を引き締めたいけど食事制限はしたくない方、ムキムキだったりマッチョは

目指したくないけど鍛えたい方、呼吸で体をコントロールすることに興味がある方は

是非読んでみて下さい。

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感覚を活かして世界で活躍する日本人

繊細な感覚

 

(今回は味覚の話からスタートしますが、少しだけお付き合いください。)

 

旨味(うまみ)という言葉を知らない日本人はいないと思いますが、

 

うまみ(UMAMI)とは、世界共通の言葉であり、

 

料理屋食べ物が美味しいと感じるのは旨味(うまみ)成分が含まれているからです。

 

 

日本では、料理に出汁(ダシ)を使うのが一般的ですが、

 

昆布やかつお節干ししいたけなどに含まれる成分には、美味しさの〝もと〟が

 

含まれていることを日本人は昔から感覚的に知って使っていたからです。

 

そして感覚的なものを実際に旨味成分として発見し、〝うまみ〟と命名したのも

 

すべて日本人🇯🇵なんです。

 

 

旨味とは

 

美味しさの判断材料のひとつで、甘味、塩味、苦味、酸味と並ぶ、

 

基本五味のひとつに数えられる味の要素が、旨味(UMAMI)です。

 

 

三大旨味成分とは、昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸、干ししいたけの

 

グアニル酸で、三大成分を発見したのは日本人です。

 

そして、三大成分が合わさることで美味しさは更に増し増しになります。

 

 

食文化だけでなく、🇯🇵日本人は色彩に対する識別能力も世界トップクラスと

 

言われていて、日本発祥ではないスポーツや芸術などの分野でも

 

「日本人には絶対無理」といわれながらも、日本人の繊細な感覚と特性を活かして

 

活躍の場をどんどん広げていっています。

 

 

本人の才能や努力もさることながら、それだけさまざまな分野で感覚的に秀でている

 

ことを活かして世界の舞台で活躍している日本人が多いということです。

 

空気を感じ分け、色を識別して言葉にする繊細な感性

日本人の特性

 

感覚が秀でていることが逆に作用すると、過敏になると思われるかもしれませんが、

 

そうとは限りません。

 

感覚が鋭い分だけいろんなことを感じやすく、その分神経質になったり緊張しやすいだけで

 

敏感だから弱いわけではなく、繊細で優れた感覚をどう活かすかがポイントです。

 

 

そのコントロール方法を身につけることで、繊細さに強さがプラスされていけば

 

自分の能力を発揮しやすくなります。

 

 

自分の利き手も〝そんな状態〟によく似ていて、動かす感覚も筋肉も発達しているので

 

思い通りに動かしやすい反面、慣れと惰性で適当に動かしていると無駄な力が抜けにくく

 

なって逆に偏りが強く動かすのが不自由になっていきます。

 

使いやすい利き手だからこそ、日頃から意識的に動かして正しい動きを身につけることで

 

本当の意味で自由に動かせる〝利き手〟になるのです。

 強いということをどう捉えるか?

強さ

 

〝強い〟とか〝強さ〟って

 

いろんな定義があるかと思いますが、

 

ここでの強さとは、体の大きさや筋力の強さは関係ありません。

(もちろん大事な要素ではありますが)

 

 

ダーウィンの進化論では、

 

最後に生き残るのは、最も強く賢いものではなく、

 

最も上手く変化に適応したものである。

 

と説かれていますが、強さとは、しなやかさであり環境に応じていつでもどうにでも

 

自分を変化させていけることだと思います。

 

そして、変化するには感覚が鋭いことが不可欠なことだとは思いませんか?

 

 

自分のことをよく観察していて、いつも自然体で

 

自分が緊張してることや、焦っていることなど自分の心の動きを

 

素直に観察してそれをつつみ隠さずに表現できているから、強い。

 

それができるから、

 

⭕️ 柔軟に変化できる

⭕️ 自然体でしなやかでいられる

⭕️ 素直に表現できる

 

それが、本当の強さ だと思います。

 

癖にするのか特性にするのかは、呼吸次第

癖と特性

 

自分の癖を特性へと昇華させながら強くしていく。

 

感覚に秀でた日本人が鍛えたり整えるのに向いている方法が、意識的な呼吸です。

 

 

息をすることは、生きることです。

 

息むことは、活かすことで、自分の体を鍛えたり整えたりすることにつながります。

 

 

コントロール可能なバイタルサイン

 

生命が維持されることを示すバイタルサインの

 

脈拍、体温、血圧は直接的なコントロールができませんが、

 

呼吸数も速度も、意識すればコントロールできます。

 

そして、呼吸をコントロールすれば、他のバイタルサインにも

 

影響を与えることができ、

 

ゆっくりと一定のリズムで繰り返される(大きくて)深い呼吸は、

 

やる気がUP⤴︎し、疲労をdown⤵︎させ、体に秩序をとり戻します。

 

 

呼吸によって胸郭が柔軟に動きはじめ、

 

リズムが安定して腹圧(みぞおちから下の内圧)が高まり、

 

腹圧が安定することで体の歪みが整いやすくなり無駄な力が解消されたり

 

神経伝達がスムーズになっていきます。

 

 

意識的な呼吸を繰り返していくうちに、体幹の内側の動きの振り幅が大きく

 

スムーズになっていき、バランスと強さをもたらして大胆かつ繊細という普通に

 

考えたら矛盾する2つの要素を融合させる鍵になるのが

 

〝真の(深)の呼吸〟です。

 

 

⚫️ 癖とは、

無意識に行う習慣的な行動のことです。

手足や体の動かし方、話し方など常に自動的に繰り返される傾向が強く、

不必要に偏っていて、自分では気づいていない場合が多く、高齢になるほど

顕著になりやすい傾向があり、それだけ直らなくなっていきます。

 

⭕️ 特性とは、

その人だけが持つ性質で、その人特有のすぐれた性質です。

 

自分の呼吸を観察(内観)してみよう

内観する

 

自分の呼吸を内観してみましょう。

 

⭕️ しっかりと息を吐けていますか? 息を全部吐ききっていますか?

 

⭕️〝フッと息を吹きかけるように〟〝鼻からため息をもらすように〟

静かに息を吐けていますか?

 

⭕️ 吐ききったら、すぐ吸わないで〝間〟をとりながら姿勢と脱力をコントロール

できていますか

 

⭕️〝タメ〟を意識して、間は、自分でカウントしましょう

慣れるほどに→1・2・3・4・5までタメを増やしてください。

 

⭕️ 呼気から吸気、吸気から呼気の切り替えが力みやすくなるので意識して

力まないようにしましょう

 

⭕️ 自然に空気が入ってくるように、体幹上部の弾性と横隔膜の弛緩とを

感じてみましょう。

 

⭕️ 慣れるまではそこから更に大きく吸って肺を膨らませ、慣れてきたら吐くことに集中して

自然吸気だけで無理に吸わず呼気(息を吐くこと)を意識した呼吸をしましょう。

 

ひとつひとつ丁寧にクリアできてるか確認しながら自分の呼吸をチェックしましょう。

 

 

トレーニングは、なにも意識していなければ単なる運動です。

 

筋力が上がっても、パフォーマンス向上にはつながりません。

 

とっさの判断もリカバリーもできないし、状況に応じたアドリブもききません。

 

呼吸もなにも意識していなければ、酸素と二酸化炭素の自動的ガス交換です。

 

意識すれば、不安や恐怖、緊張や怒りをコントロールしたり、姿勢維持や活動エネルギー

 

に変換できる便利なシステムであり、鍛えたり整える優れた無形のツールになります。

 

まとめ

まとめ

 

稽古(けいこ)という言葉は、

 

さまざまな芸道で共通して使われている練習を意味する言葉です。

 

 

古(いにしえ)を稽(考える)という意味もあり、

 

いにしえとは、変化しないもの。

 

不変性や永遠性のことで主になるもので、心(しん)をみつけることとも解釈できます。

 


呼吸を意識的に行うことは、体の芯を強くしたり体を進化させて、

 

感覚を深めながら、心(しん)をみつけることにつながる。

 

僕はそう解釈しています。

 

信じるか、信じないかはあなた次第ですが、

 

やってみる価値は大いにある自己投資で、ローリスクハイリターンな方法です。

 

ということで、今回はここまで。

 

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。

 

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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